日経平均株価3万円回復!株価を上昇させた3つの要因と今後の見通しを解説
日本株の割安感が際立っていた
2つ目の要因は、「もともと日本株が出遅れていたこと」でしょう。
NYダウ平均やナスダック総合指数がぐんぐん上昇して史上最高値を更新する中、
日経平均は2万7000円~2万8000円を行ったり来たりのレンジ相場が続いていました。
春先からダウ平均と日経平均のパフォーマンスは大きく乖離して、
「ワニの口」などと評されたほどです。
また、米国だけでなくドイツやインドの株価指数と比べても
日経平均のパフォーマンスは出遅れ感が強く出ていました。
さらに株価の割安・割高を判断するのによく使われる日経平均の予想PERは、
8月末時点で13倍程度とアベノミクス後のマーケットでは割安と言ってよい水準まで低下していました。
3つ目の理由として新型コロナウイルスの感染拡大がいったんは
ピークアウトしてきたタイミングだということも挙げられるでしょう。
以下のグラフは東京都の新規感染者数と前週比の増減率を示しています。
8月中旬から前週比の増加が止まり足元は大きく低下しています。
現在も1日100万回程度のワクチン接種が進められすでに
6000万人以上の方が2回の接種を完了しています。
まだまだ油断は禁物ながら徐々に状況は良くなっているのでしょう。
今後の株価を占う2つの人事
ここまで挙げた3つの要因が重なったことで、日本株は大きく上昇したと筆者は考えています。
今後さらに株高は続くのでしょうか?筆者は現在の日本株の上昇は出遅れ修正の途中であり、
もう一段二段の株価上昇の可能性は高いと考えています。
そのシナリオが実現するかどうかのポイントは自民党の新総裁、
ひいては新たな総理大臣になる可能性の高い方がどのような政策を掲げるかにあると考えます。
特に重要と考えるのが、「大規模な金融緩和の継続」と「拡張的な財政政策」です。
金融緩和については現在の枠組みを継続することなので大きな心配は不要かもしれませんが、
今後議論が高まるとみられる次の日銀総裁人事も非常に重要です。
財政政策についても過度に緊縮的なものではなく、
日本経済の根幹である個人消費を刺激する拡張的な政策が期待されます。
すでに2年近くも私達は社会のため、各自の健康のために色々な我慢をしながら過ごしてきました。
今度こそ本当に感染が下火になり、我慢が報われて明るい未来がやってくることを願っています。
ぜひ新たな総理になる方には皆の希望になる政策を実行していただきたいですね。
※引用元 MONEY PLUSより