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あいさつ

五輪の歴史の中で、もっとも有名な「あいさつ」かもしれない

1968年メキシコ大会、陸上競技男子200メートルの表彰台で、

金メダルのトミー・スミスと銅のジョン・カルロスの両黒人選手が、

母国米国の黒人差別に抗議するため、拳をあげた

「ブラックパワー・サリュート(あいさつ、敬礼)」と呼ばれる行動であった

 

2人は黒い手袋を付けて、国旗から目を背けている、

「黒人も人間である」と言う当然の主張を込めた行為であると、

日本では報じられているが、当時の国際オリンピック委員会、

ブランデージ会長は政治的主張に激怒した、母国でも批判がおきている

2人は選手村から追放された

 

あの「あいさつ」が、米国内で許容されることになった

米国オリンピック・パラリンピック委員会は、

東京五輪に向けた各競技の代表選考会に関して、

人種差別反対や社会正義を訴える平和的な抗議には、

制裁を科さないという指針を示した

国歌に起立せず膝をつくのも認めるそうだ

 

警察官の暴行を受けた黒人男性の死亡事件で、

「黒人の命も大切だ」の抗議運動が

盛り上がったのが、大きいという

許される行為の線引きなどで難しい問題が起きるかもしれないが、

歴史的な決定であろう

 

指針は半世紀以上経て、変わらぬ差別との闘いがあることも物語っている

「あいさつ」を見る目が変わったかも問われよう

                     ※引用元中日春秋より